どんな資格が役に立つ？
まずは介護職員初任者研修から
介護職員初任者研修は、介護の資格の中で最初に取得を目指すのに適した資格です。この研修では、介護の基本となる知識や技術を学ぶことができます。介護の基本とはいえ、高齢者の身体の仕組みや、食事、排泄、入浴の介助方法、認知症の方への対応方法など、身につく知識は多岐にわたります。
受講内容は他の介護資格と比べて易しく、比較的短期間で取得しやすいことも特徴です。介護職員初任者研修を取得すると、無資格の場合には行うことができない身体介護を行えるようになります。そのため、派遣の介護職を探す際の選択肢が広がるのです。また、資格を持っていることで他の求職者と差がつき、採用される可能性も高まります。より良い条件の仕事に就くためにも、介護職員初任者研修の取得はおすすめです。
介護の花形資格である介護福祉士
介護福祉士は国家資格であり、介護の資格の中でも花形資格と呼ばれています。取得するにあたり難易度は高いですが、介護の現場ではとても役に立ち、転職する時にも有利になる資格です。介護福祉士の資格を取るには、主に二つの方法があります。一つ目は、介護福祉士実務者研修という資格を取って、少しずつステップアップしていく方法です。二つ目は、福祉系の学校や養成学校で集中的に学ぶ方法です。これらの学校では、介護福祉士になるための勉強を専門的に行うことができます。
すでに介護の仕事をしている人が介護福祉士の資格を目指したい場合は、3年以上の実務経験と介護福祉士実務者研修の資格が必要です。派遣の仕事でも、介護福祉士の資格を持っていることで、活躍の場がより広がる可能性があります。
医療的ケアもカバーできる喀痰吸引等研修
近年、医療の進歩によって在宅で医療ケアが必要な方も増えており、介護福祉士にもより専門的な知識や技術が求められるようになっています。そこで、喀痰吸引等研修という資格が注目されています。2012年4月の法改正により、この研修を修了した介護職は、たんの吸引や経管栄養といった医療行為を行うことができるようになりました。誤嚥性肺炎を防ぐために、たんが詰まっている方の気管からたんを吸引したり、口から食事をとることが難しい方のために胃に直接栄養を送る経管栄養を行ったりすることができるようになるのです。
これらの行為は、以前は医師や看護師しか対応できませんでしたが、研修を修了することで介護職もできるようになるため、医療や介護の現場の人材不足対策の一つとして期待されています。また、介護職自身もスキルアップにつながり、活躍の場が広がるメリットもあります。派遣の介護職として働く場合、喀痰吸引等研修の資格を取得していると、より多くの現場で活躍できる可能性が高まるでしょう。
