どんな施設で働くことができるのか
介護業界にはさまざまな介護施設がある
派遣として介護業界で働くとき、具体的にはどのような施設で働くことができるのでしょうか。派遣が勤務する場所としては、主に老人ホームなどの施設介護と、デイサービスなどの訪問介護があります。介護業界の特徴を知り、利用者さんにあった介護サービスを提供していくことが大切です。
特別養護老人ホームと有料老人ホームを知ろう
特別養護老人ホームは、介護福祉施設とも呼ばれ、自治体や社会福祉法人により運営される施設です。比較的重度の身体介護や生活援助が必要な人が利用することが多いため、食事介助や入浴介助などをおこないます。身体介護については資格を有した職員が担当をしますが、生活援助やその他の介助については派遣やパートなどが無資格でおこなうことができます。有料老人ホームは、民間企業が運営する施設です。有料老人ホームには、介護つき有料老人ホームと住宅型有料老人ホームがあります。住宅型有料老人ホームは高齢者向け住宅という意味合いが強く、訪問介護やデイサービスを別に契約する形になります。有料老人ホームは民間企業が運営しているため、施設によって入居条件や設備などが大幅に異なります。介護業界のなかでも多くを占めているのがこの有料老人ホームです。施設によって提供するサービスの内容も異なるため、派遣としてどのように働きたいか、自分にあった施設を探してみるとよいでしょう。
その他の介護施設について知ろう
デイサービスセンター、いわゆる通所介護は自宅で生活する人が日中に利用する施設です。職員は利用者さんを自宅まで迎えにいき、食事介助や入浴介助をおこないます。自宅にこもりがちになる利用者さんにとってはレクリエーションを楽しんだり、身体を動かしたりすることも目的となるため、レクリエーションの企画や運営もおこないます。日中の勤務が多いですが、宿泊をともなう場合は夜勤があることもあります。ショートステイは、連続利用日数30日までの短時間、介護サービスを提供する施設です。特別養護老人ホームなどが併設している場合が多いですが、ショートステイのみをおこなう施設もあります。ショートステイは、利用者さん家族の介護負担軽減が目的です。家族が旅行などで利用者さんのケアができない場合の利用者さんの宿泊先としても利用できます。小規模多機能型居宅介護は介護業界のなかでも比較的新しいサービスです。具体的な介護サービスの内容としては、デイサービスを中心としながら、訪問介護やショートステイを利用する複合的な介護形態です。利用者さんにあったサービスの形を提供できることが大きな特徴ですが、勤務の形やサービスの提供方法も施設によって大きく異なりますので、派遣として働く際には仕事内容を細かく確認しておきましょう。